
ブランド:あざらしそふと(公式サイト)
発売日:2016-10-28
ランク:B
出会い 惹かれて 恋を知り
愛と成りて 変わる世界
※後半ネタバレ有り
攻略順
<実攻略順>
聖 → こはる → 沙雪
<推奨攻略順>
好みの順番で大丈夫です。
感想(概要)
○丁寧な恋描写
恋心が育まれていく過程が凄く丁寧ですね。ヒロイン視点を細かく挟んでくれるので感情の動きが分かりやすくて良いです。主人公の好意が増してくのが分かる地の文もいい仕事をしています。
○前向きになる変化
どのヒロインも「変化」がしっかりと描かれているのが本作の特に好きな点です。変わろうとする説得力があるレベルで主人公のイケメンなのもグッド!
○濃厚なエッチシーン
毛の有無とカウントダウンシステムの存在からブランドの本気度が伺えますね。どのヒロインも役割が持てました。特に上目使いでぐっぽり咥えるフェラが個人的にぶっ刺さりです。
×胸糞悪いだけの展開
沙雪ルートの「試練」は倫理観が崩壊していて読んでいて胸糞悪かっただけでした。命を軽視した展開はどうあっても誉められません。
まとめ
純愛エロゲとして「ヒロイン」「主人公」「イチャラブ」「エロ」の全てが高水準です。10年以上に渡りシリーズが継続するのも伊達ではありませんね。
恋人として甘いひと時を過ごしながら互いに影響し合い変化をしていく。そういった至高の恋人体験をじっくりと味わえるのが醍醐味ですね。
口の中に入れたチョコレートを噛むのではなく溶けるの楽しむ…そういった作品に思えます。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)

上林 聖
「『寂しがり』から『甘えたがり』へ」
“可愛さ”という点では聖が一番でした。飄々としたマイペースなお姉さんな感じなのに、中身はすっごく寂しがり屋。こういうギャップは王道ですが最高に庇護欲をそそられて良いですね!
自分だけに弱みを見せてくれる子はどうしても可愛く見えちゃいます。彼女は特にヒロインビューが良いですね。不安気な彼女を見る度に “しあわせ” にしたい気持ちが加速していきます。
特に付き合う直前のキスして「あなたを私で縛るから……」とか言うのなんてとってもキュート。そんなことを考えるイケナイ子は理解せないといけませんね……自分が “愛されている” ことを。
ほんとうに大したものですよ主人公の行動は。何度も何度も「愛している」を伝え、最後には聖の不安を払拭させっちゃたんですから。オールゴールといい二人だけの卒業式といいこのルートはロマンチックな展開がいっぱいなのも良かったです。
星川 こはる

「『無邪気』から『甘えたがり』へ」
“エロさ”という点ではこはるが圧倒的でした。小っちゃくて大きい点も強力なウェポンですが流し目が一番ヤバい!蕩けた顔で誘うような表情が物凄っっっっっっっっっくエッチ。
ですが胸ばかり見られて辟易とする彼女の気持ちも理解はできますよ。まぁ大きな胸に惹かれるのは正直本能なところはあるので全く見ないのも難しいんですけどね……だからこそこのルートの主人公は “異常” と言わざるを得ません。
あんだけボティタッチされてるのにもかかわらず、性的な目で見ることを精神力だけで耐えるなんて男子学生として”異常”過ぎます。「悟りの境地」に片足を突っ込んでいるとすら思えます。
そしてそんな主人公への好意を自覚するたびにアプローチが過激になっていく…五感をフルに使って主人公を味わい尽くすなんて「サキュバス」ですよこはるちゃん……
高社 沙雪

「『遠慮がち』から『甘えたがり』へ」
色々理由はありますが “好き” なヒロインは沙雪にですね。なんだか彼女のような純和風の大和撫子ヒロインは久々な気がしますが、やっぱりいいですね清楚黒髪ロングって。
気のせいか他の二人に比べて主人公からのベクトルも強い気がします。まぁ文字通り将来をかけて婚姻まで済ませているのですから当然なのかもしれませんけどね。沙雪は特に関係性の変化が分かりやすいので心情変化が分かりやすいのも強みですね。
「あの方」から「あなたさま」と呼ばれる友人になり、そして将来を約束した「だんなさま」へ。この二人称のステップアップがやっぱり良い…親密さが段違いに上がってるのを実感できます。
またこの二人の関係はお互いが “相手に誇れる自分でありたい” という正のスパイラルを描いているのも素敵です。特に最後の難度の高い神楽に挑戦する沙雪と、それを見て沙雪のために挑戦する主人公の姿は私が思う理想的な関係そのものです。
コメント