
ブランド:あざらしそふと(公式サイト)
発売日:2016-12-22
評価ランク:B
少女は恋人を経て幸福な母親へと至る
はじめに
- 「アマカノ」のその後を描いたFDです。本編のプレイは必須です。
- 「アマカノSS」のヒロインも登場しますので、プレイしているとより楽しめます。
攻略順
<実攻略順>
聖 → こはる → 沙雪 (本編と同じ順番で攻略)
<推奨攻略順>
お好みの順番で大丈夫です。
感想(概要)
○恋人のその先にある幸福
恋人から夫婦になりそして親へ。あの日結ばれた彼女たちが「しあわせ」な家族になっていく。それが堪らなく嬉しかったです。
○避暑ゲー
ゲームで涼めるとは思ってませんでしたね。そのよぐ緑陰、せせらぐ清流、「涼」そのものである川床。涼しげな旅先で楽しそうな二人が羨ましかったですよ。
×ハート目の使い方
実用性は皆無でした。ON/OFFが頻繁に切り替わるハート目が気になって、使う気にとてもなりません。この仕様を考えたヤツは名乗り出て詫びを入れろ。
まとめ
仲睦まじい夫婦となって子宝に恵まれる。そんな幸福な人生を送る彼女たちを見て、愛しいというより「暖かい」という穏やか気持ちになりました。
幸せな家庭を築いた彼女たちにはただ一言だけ『おめでとう』と言葉を贈らせていただきます。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
上林 聖

もっと “恋人” でいたいというのは、一番甘えんぼな彼女らしいなって感じがします。
夏編
お祭りで離れても不安な表情なく彼を信頼して笑顔を見て、もうあの日不安で泣いていた少女はいないんだなぁ……って感慨深くなりましたよ。
それにしても聖が屋台で食べていた冷やしキュウリ美味しそうですね……。この異常な暑のせいか、瑞々しく冷えたものは余計に美味しく見えます。
未来編
この二人のスペックは都会でも通用する器量でしょう。それでも地元に残ってゆっくりと幸せに過ごすのが、きっとこの二人にとっての最善。
経済の豊かさと個人の幸福はかならずしも比例しない。出会ってからずっと雪国で一緒にいる二人を見るとそう思わずにはいられませんね。
星川 こはる

“少女” が “母親” になっていく過程は見ごたえがありました。本作のルートでは一番好きです。
夏編
色々とパワフルなこはるちゃんを見れて楽しかったです。本当にいつでもどこでも楽しそうにしている彼女を見るとこっちまで笑顔になっちゃいます。
後は芙蓉亭にライバル心を抱いていたのを知れたの地味に嬉しかったですね。(イワさんが認められていて俺嬉しいよ……)
未来編
自分の披露宴を商売にしちゃうのも強かで好きですが、一番印象に残ったのは夏編との対比になっているエンジェルロードですかね。
かつて恋人にプロポーズされた子が、これから母親になる人として天使の道にいる。ロマンチックで感慨深く、ジーンとくるものがありました。
実の子が親になる瞬間の気持ちってのはこんなかんじなのでしょうかね……。
高社 沙雪

沙雪は子を産み育てるところが中心なので “母親” の印象が強いですね。美雪の存在は「子は宝」という言葉を実感させてくれます。
夏編
この女はズルい何を着ても似合う。「白ワンピ+麦わら帽子」なんていう特攻装備なんて久々に見ましたよ。(クソッ!可愛いな…)
でも一番良かったのは浴衣姿ですね “若奥様” って感じがします。それに彼女には髪飾りをつけていてほしい。他のルートとかで髪飾りのない彼女を見ると胸がキューっとします。
やっぱり私はこの子が好きです。そう改めて実感しました。
未来編
未来編はどうしても親の視点で見てしまいます。あの友達を作るのにも苦労していた女の子が、立派に母親として子供を育てている。なんでしょうね……少し泣きそうになります……。
「『母性』とは自分がしてほしかったことを子供に捧げること」
変わる世界を見て幸せになってほしい。そう語る彼女は立派な母性を持った母親です。あぁこれが私が放棄した幸せな家庭か……良いものですね。
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