
ブランド:Acacia(公式サイト)
発売日:2025-07-18
評価ランク:A
人は理解し合うために対話を選んだ生物
それゆえ我々は【言葉】という魔法を使える。
※後半ネタバレ有
攻略順
BADENDは多数ありますが本筋は一本道です。
感想(ネタバレ無)
概要
○13人全員のキャラが立っている
これほどのキャラ数でありながら捨てキャラが一人もいないのは凄いです。全員にしっかりと見せ場があるのでキャラゲーとしてはベリーグッドな出来です。
○魔法”アリ”のミステリー
魔法のおかげで通常ミのステリーではありえないエキセントリックな展開が目白押しで面白かったです。うまいこと設定を作ったものです。
○息も吐かせぬ展開
怒涛オブ怒涛の展開には興奮せざるを得ませんでしたね。思わず頭痛をこらえながら読んでしまうぐらいには続きが気になりました。
×UI全般
サウンド設定、バックログなど最低限のものしかないのでちょっと物足りないです。特に裁判パートはもう少し遊びやすくしてほしかったです。
まとめ
上質なエンターテイメントでした。特に中盤以降は想像以上の展開が連打されるので止め時が中々見つからなかったものです。これは話題になるのも納得です。
デスゲームということもあってか、むき出しの感情がたっぷりと見れたのも良かったです。どのキャラも背景を知ることでより味わい深くなるのも素晴らしかったです。
ちなみに押しはエマちゃんです。もうね見た目から性格まで全部【可愛い】のですよ。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
桜羽エマ

1章
主役の章なだけえげつない目にあっていました。裁判2回目から命を狙われる → 友達2kill → 処刑5秒前 → メルルちゃん!? の流れは完全にキマってます。そりゃ心ペチャンコになるりますよ。
そんな絶望して魔女化しちゃったエマちゃんには悪いんですけど、メルルちゃんをぶち〇したシーンは最高にスカッとしましたねぇ!!!
2章
2話でヒロちゃんに反論するところよくないですか? ちゃんと殴りの議論ができるところを見ると伊達に1週目を戦い抜いてないなと思いますね。
カットインが出た瞬間なんてあまりの熱さに声をあげる寸前でした。1章で苦楽を共にした彼女が他者視点でも強いのは素直に嬉しいです。
ただ可愛さという点においては4話が至高だと思っています。それほどまでに死体のエマちゃんは美しかった。
可憐さを際立たせる白のドレス、それに映える鮮血の赤、豪奢な標本針のようなレイピア。なんと素晴らしい『美』なのでしょうか。思わず家に飾りたくなってしまいましたよ。
最終章
最後の最後までユキちゃんを理解しようとすることを諦めなかった。結局そういう心根がエマちゃんの一番好きなところなんですよね。
二階堂ヒロ

1章
頭と胴体が離れただけなので割愛。
2章
まさかのW主人公! 初回クリア後に選択肢追加で生存ルートかな?と思っていたので【死に戻り】には驚きましたね。とはいえ序盤のヒロちゃんはヘイトまき散らしてましたが。
そんな訳であんまり好きになれないかなと思っていたのですが、3話で見事に手のひら返しさせられました。
偽証で綱渡りするの凄く面白かったのもあるんですが、エマを助けるために頭をフル回転させるヒロちゃんが凄いかっこよかったんですよね! 裁判でいえば2章3話が一番すきです。
この後のヒロちゃんはずっとカッコイイのですが、やはり覚悟の【死に戻り】を行った5話は別格です。この辺なるともう読み進める手が止まりませんでした。
かつて自分の正しさだけで戦っていた少女が、己の禁忌を乗り越え命を懸けて皆を救う。これで熱くならないのは嘘ってものですよ!!!
最終章
自らの【正しくなさ】を受け入れたヒロちゃんはとても強い人です。二人がまた友達に戻れて本当に良かった。
夏目アンアン

1章
1章の裁判ではアンアンちゃんが犯人の2話が一番好きです。魔法による入れ替わりがいい感じに悲劇性を高めていて実に良きです。
殺意を抱く理由もギリ分からなくないので、序盤の裁判として飲み込みやすかった点も良かったところですね。
最初は議論バトルに【洗脳】なんて用意して大丈夫か?と不安でしたが、トラウマが安易に魔法を使えない理由になっているのも上手いです。
2章
またエマちゃんに殺意抱いてんのかと思ったら、皆を元気づけるためのお芝居だったなんて……疑ってごめんねアンアンちゃん。
どうも彼女の裁判は致命的なすれ違いがよく起きますね。これは真意を口にできないところが影響しちゃってるのかもですね。傷つけないために口を閉じているのに、そのせいで事件が起こるのはやるせないです。
それを思うと5話で洗脳を真っ向から破られたのは、彼女にとって救いなのかもしれませんね。
城ケ崎ノア

1章
早々に退場してますが初回犠牲者なせいか1章時点でも結構印象に残ってたんですよね。この辺は彼女の象徴である【蝶】がずっと出ていたのもあるかもです。
2章
流石に準主役だけあって1章とは比べ物にならない活躍でした。特にヒロちゃんとの組み合わせが凄くいいんですよ。
一見水と油っぽい二人ですが見ていてほっこりするんですよね。無邪気な妹としっかり者のお姉ちゃんの姉妹みたいなところが非常に良きです。本当に2章序盤の癒しですよノアちゃんは。
それだけに処刑シーンはグッときました。水鉢に隔てられての仲直りといい、最期に溶けて消えてしまう演出といい、切なさという点ではノアちゃんが随一でした。
ちなみに5話でガチ泣きされたときは本気で狼狽えました。やっぱり小さい子の涙は見たくないですね。
蓮見レイア

1章
【目立ちたい】が殺人理由だと知ったときはなんじゃそりゃって感じでしたが、全部終わった今だと納得できますね。【魔女因子】という便利な設定がきれいに通っているの本当に強いです。
そういえば思い出しました。1章時点ではレイアちゃんのこと、真っ当にカッコいい系だと思ってたんですよね私。
2章
こんなおもしれー性格だなんて聞いてないですよ! !
禁忌さえ踏まなければメンタルつよつよの三枚目とかいい性格してますよ。魔女化して絶望するどころか、逆に個性的になったことを喜ぶなんてとんでもねー女ですよまったく。
最初の加害者にして最後の被害者という非常にオイシイ立ち位置。こうして見るとヒロちゃんと立ち位置が近いですね。どちらもみんなを守るために先頭に立つタイプなので性質が似てるんでしょうね。(百合ENDがあるのは伊達じゃないようですね…)
概念に干渉できる魔法保持者の一人。進化することで心の持ちようすら誘導可能なのは拡張されすぎてビビります。でもこういうの好きですよ男の子ですもん私。
佐伯ミリア

1章
懺悔します中身はおじさんと入れ替わっていると思ってました。オチでミリアちゃん本人だと分かってナノカちゃんと一緒にぶったまげてました。信じられなくてすまない。
なんなら殺人はアンアンちゃんの中に入ったおじさんがやったと思ってましたからね。まぁ冷静に考えてこの展開ドン引きものなんですけどね。外れて本当に良かったです。
2章
あの監獄で作中で一度も人を殺していない聖人であることは間違いないです。
でも議論においてはちょっとやっかいなんですよね彼女。決まり替けた議論を何度かちゃぶ台返ししてくるので結構心臓に悪かったです。
まぁ偽証しまくってるヒロちゃんに正論が刺さってるだけなところはあるんですけどね。やっぱミリアちゃん何も悪くないや!
おそらく2番目にヤバい魔法。ボディチェンジの段階でもう大概なのに進化すると規模がデカすぎて訳が分からない。おじさんが魔女にならなくて本当に良かった。
宝生マーゴ

1章
一見怪しそうだけど特に悪いことを何もしてない人。ちゃんと議論してくれる数少ない人物なのでプレイヤー視点では非常に頼もしい人物でした。(BADENDでハンナちゃんを嵌めたのは忘れろ)
とはいえ控えめに言って怪しさが凄かったので、マーゴさんがラストメンバーに残るとは思ってもいませんでしたがね。まぁ立ち回りが上手かったですねほとんど疑われてなかったですもん。
1章の最後本当にいいですよね。人を信じられないキャラが綺麗ごとを信じたくて思わず…ってのたまらなく好きです。
2章
【モノマネ】の能力をあまりにも過小評価していたことお詫びします。でも逆位相の音を出して相殺はもう【モノマネ】の領域超えてません? それもう振動のコントロールじゃないですか。
でも彼女の一番すごいところは精神力だと思いますけどね。魔女化してもメルルちゃんに頼らず自力で正気を保てるのはすさまじいの一言です。
もっともそれが大人にさせられた過去故の産物かと思うと、なんともいえない気持ちになってしまいますがね。
黒部ナノカ

1章
クール系スナイパーみたいな振る舞いでちょっとポンコツ入っているの面白いですね。2話の追い詰められているところなんかすっごいキュートで好きなんですよ。
それにナノカちゃんは魔法もいいんですよね。【幻視】は優秀な時空間魔法ですが好きなときに使えるわけではないってのが制約としていい塩梅で好みです。
まぁ【幻視】で半端に見えるせいで思考ロック入ってたところはあるので、実は裁判と相性がよくなかった説はありますが。
2章
まさかの妹キャラでしかも「なのちゃん」呼び! これはとんでもない情報が開示されたものですよ。妙に可愛らしいところがあると思ったので妹というのは納得ですね。
大好きなお姉ちゃんのため頑張ってたけど人を殺してまで頑張ることはできない。そしてその罪を正直に告白することもできない。2話の彼女はとても人間らしくていいです。
たとえそれがもう失いたくないという気持ちから来ていても、大好きな人のために頑張れることに変わりはない。私は彼女のそういうところ美徳だと思っているのです。
紫藤アリサ

1章
悪ぶっていても根っこの優しさを隠しきれていないところが可愛いですよね。それなのに囚人番号が獣の数字じゃんとか思っちゃってごめんね。
特に印象深いのは4話冒頭ですね。魔女化に懸命にあらがっている中でのエマちゃんとの会話好きなんですよね。
燃やすのではなく暖めるために火を使えるそういうところに彼女の人の好さが出ています。
2章
5話のアリサちゃんよくないですか? こんな感じに感情が大爆発しているのすっごい好きなんですよね。なんというか本質がよく出ているのですよ。
絶望し全員巻き込んで無理心中を図ろうとしたのは実にらしい選択です。そしてこの決着もまた凄く良かった。なにせようやく怒られることができたのですから。
議論で相手を【説得すること】と【怒られること】を結びつけたのは非常にセンスが良いです。アリサちゃん何よりも望んだ理解が達成されています。
彼女が「ごめんさい」の言葉を言えて本当によかった。
橘シェリー

1章
個性派ぞろいの魔法少女の中でもぶちぬけてユニーク。ふざけてるように見えて実は議論を先導してるので頭の回転が速い。流石探偵を名乗るだけはあります。
3話で明らかになった彼女の禁忌はショッキングでしたが色々腑に落ちて納得でしたよ。感情が乏しい故の明るさか…なるほどね。
まぁだからといって私が彼女を褒め称えることに何も変わりはありませんけどね。大切な友達のために動いたという事実は変わらないのですから。
今際の際まで友達であると言い続けた厚き友情の持ち主です。その心は誇るべきものですよシェリーちゃん。
2章
どうやら橘シェリーという存在を過小評価していたみたいです。友達のために殺すだけでなく一緒に死ねるとはたいしたものですよ。
まったく心がないとか何を言っているんだか。2度も友達のために泣ける人間に心がないわけないでしょうに。少しハンナちゃんが羨ましいくらいですよ。
遠野ハンナ

1章
ハンナちゃんの死体の美しさはエマちゃんと1、2を争うレベルです。周りになるお手製の人形がいい味を出したますよね。可愛さがそのまま転じておぞましさに変っていますが、それゆえに【幽世の美】というべき美しさが宿っていますよ!
はい。今でこそこのように死体を愛でる余裕がありますが、3話は仲の良かったシェリハン両方が落ちるので本気でキツかったのを覚えています。
いきなり仲良し3人が1人になるのはエグイですよエマちゃんの身になってよ……
2章
私はね思うんですよ。洗濯や裁縫をしている姿がよく似合う彼女はこんなところにいてはいけないと。争いとは無縁の穏やかな日常にいるべきだと。
だから4話の裁判のときは見ていて辛かったですよ。明らかに戦いに向いてないのに無理をしているし、最後は自分の罪の重さに潰されてしまっている。
なのにどうしてこんなにも彼女の死に際は美しいんでしょうね。私がおかしいのかハンナちゃんがおかしいのか果たしてどっちなのだろう。
沢渡ココ

1章
一度もあやしいと思わなかったから凄いんですよねココちゃん。露骨に黙ったりせずちゃんと議論に参加してくれますからね。やっぱり話す奴が正義ですからね議論って。
でもそんなに好きではなかったですよね【押し】の真実を知るまでは。あれズルくないですかね? こんなの嫌いになれる訳ないじゃないですか。
2章
作中最強の時空間魔法【千里眼】の保持者。平行世界だけでなくこちらの認識までするのは流石に次元がいます。こちらに語り掛けてきときが、多分本作で一番驚いたところですね。
実は第四の壁に干渉されるのは嫌いよりなんですが、これに関してはうまいことやったなと思います。作中キャラの能力に落とし込まれてるので全然アリです。
何気に魔女化のデザインが一番好きだったりします。片目が複眼になるのいい感じにお洒落で良くないですか?
氷上メルル

1章
ホントはですね初期の時点で怪しいなと思ってたんですよ。アドバイスが視点漏れにしか見えなかったり、なぜかアンアンちゃんの【洗脳】効いてなかったり。
でもですね善意を疑うのって違うじゃないですか? やっぱり人間関係は疑うところからではなく、信じるところから始めるべきじゃないですか!
まさかこんなに会話が成立しないとはね。これが【魔女】という種族なのかと苦虫を嚙み潰すしてましたよ。
ちなみにBADENDはメルルちゃんの仲間になるENDが一番好きです。エマちゃんみたいな優しい子が手遅れになるのって背徳の味がしていいですよね。
2章
初日犠牲者になるインパクト凄かったですね。あまりに予想外すぎて【トレデキム】のこと聞いている筈なのに本気で狼狽しましたよ。
メルルちゃんに関しては完全にやられました。いま私は早々に種の差を理由に理解を諦めたことを恥じています。もっと彼女の視点に立つべきだった。
いやはやいい勉強になりましたよ。二の轍は踏みません次は必ず理解して見せます。エマちゃんに学ばせてもらいましたしね。
月城ユキ

正直ユキちゃんが人類滅亡を諦めた理由はちょっとわかんなかったんですよね。彼女のことをもう少し描いてほしかった。ここだけは明確な不満ですね。
まぁゴクチョーについてもよくわかってないので、もしかしたら次作で【魔女】については掘り下げがるかもしれませんね。次の舞台も楽しみにしていますよAcaciaさん。



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