3/9「流星ワールドアクター Gaslight Bullet 感想」を投稿
ランクA

流星ワールドアクター Gaslight Bullet 感想

ブランド:Heliodor(公式サイト)
発売日:2026-02-27
評価ランク:A

ただ一つに生涯をかけた男が果てに得たもの
その答えがここにある。
※後半ネタバレ有

はじめに

  • 「流星ワールドアクター Badge&Dagger 感想」の続編です。前作のプレイは必須になります。
  • 本記事に掲載されている画像の無断転載を禁じます。
  • 著作権はFANZA GAMESに帰属します。

攻略順

選択肢により多少差分はありますが本筋は1本道です。

感想(ネタバレ無)

概要

○読ませる文章
軽妙な会話とテンポの良い文章が相変わらず素晴らしいです。退屈とは無縁の文章が読めるというのはシリーズ通しての長所ですね。

○教団事件の収束
少なくとも教団との因縁には完全にケリがつきます。言いたいことが無いわけではありませんが、それでも真相には納得していますのでこの結末は私の中で “アリ” です。

×伏線の放棄
結末に納得はいっていますが堂々とぶん投げられた伏線は1個や2個じゃないです。投げられるのが分かってはいたものもありますが、それでも残念だなと思うのも本心です。

×ヒロインとの恋愛
期待しちゃいけないのは分かってるんですが、可愛いヒロイン多いので恋愛要素が凄く適当な扱いなのはやっぱり惜しいなと思っちゃいます。

まとめ

まずはシリーズ完結おめでとうございます。7年前に1作目をやったときはどうなるかと思いましたが、今は完結に立ち会えてただただ嬉しいです。

あまたの伏線を残しているので着地が綺麗と言うつもりはありませんが、それでも物語が展開しているときの面白さは随一です。このシリーズをプレイしている間は退屈とは無縁でした。

やってよかったと胸を張って言えるシリーズです。

※以下はネタバレ有感想です。




感想(ネタバレ有)

序盤(Chapter1~2)

導入として生田とストライコスの会話は100点をあげられるレベルでした。教団事件の収束、ルカの死、ストライコスの暗躍…先が気になる要素が3つもあるのですよ?ワクワクしない方が無理ってものですよ!

それに鈴木財閥殺しのインパクトも中々でしたね。八坂を始めとした新たな教団員の顔見せも大きいですが、この時点ではなぜこんな大それたことをしたのか見当付かなかったですからね。それが引きとして良かったのもあります。

ですが序盤で一番面白かったのは、大門司警視長による日流ルカ改造計画ですね。

会話劇が面白いのもあるのですが、まともになっていくルカが評価されるのが異常に嬉しいんですよね。(ルカがやればできる奴だってのが皆にも分かって貰えて俺も鼻が高いよ…)

しかしバディを組んでそれなりの時間は立つとはいえ、同棲同居にOKしちゃうクラリスのガードゆるゆる過ぎません? これでルートどころかエッチシーンすらないの未だに信じられませんよ。(バグでは?)

そういえばシュバルトの「不死」のギミックが「分身」なの初出ですよね? それ自体は納得なのですが、皆さんご存じみたいなノリで明かされたのでちょっと面を食らいました。

中盤(Chapter3~4)

ダイスターホテル編結構好きなんですよね。手探りでループを看破するってのが好みなので、唐突にループ突入したときはテンションあがりましたよ。

既読判定にちょっと難があったのは残念ですが、大門司と珠子で2ルートあるのは豪華でいいですね。個人的に珠子ルートの方が展開が自然に見えるので好みでしたね。

ダイスターの気持ち悪い執着が見えるのも加点ですね。ヴァースの「人は神になれない」という言葉を体現するような良い俗物な悪役でしたよ。

同じ時間の巻き戻しが可能なナナシの能力で、リンダを助けられたのはそれが倫理に則った行いだったからなのかもしれませんね。そう考えるとなんだか救いがありません?

イベントというほどではないのですが中盤で一番印象に残ったのは、このルカが夢に見た「あればよかったなと思う理想郷」なんですよね。

ヒロインとくっついたルカはどこか別人だと思っていたんですが違うんですよね。 “ごく普通の幸福” を願っているという点では同じなんだな…とここで初めて理解したんですよね。

犯罪者とはいえ人を殺して回ったルカにはしかるべき報いが必要だと思っています。でもそれとは別にこんな幸福を得る権利があってもいいなと、この時思わずにはいられませんでした。

終盤(Chapter5~6)

本作、いや本シリーズで一番衝撃だったのは宗助の死です。宗助と冬美の兄妹設定をどこで拾うか期待していましたが、こんな最悪な拾われ方をするとはマジで夢にも思ってませんでした。

まったく参りますよ…「死ぬはずがない」というルカの思い込みはこちらも同じでしたからね。否が応でもルカの気持ちが分かってしまい深く感情移入してしまうものです。

なんか手のひらの上っぽくて少し悔しいですが、最終展開へ向けて気を引き締めるいい一手ですよ本当に。ただ涼子は結構不満があります。

こいつとマスターが元教団員ってのは全然OKです。むしろ拾ってくれってれてほっとしたぐらいですが、宗助の死の主要因なのになんか許されてるのが腑におちないんですよね。

いくらヒロイン格でも、いやヒロイン格だからこそ、論然るべき報いを受けてほしかったですね。

反対にこのイベントで大きく株をあげたのが八坂ですね。

この一件で警察の士気を削ぎ、タケオの釈放も達成するという結果を残したのは凄まじいとしか言いようがないです。本当に離れ業じみています。

正直いままではそんなに圧を感じなかったのですが、このイベント以降はかなり見方が変わりました。なんというか勝てるビジョンが見えなくなったんですよね…だからこそどう決着をつけるのか俄然楽しみにもなりましたが。

真相

真相には納得しています。極右思想の警視総監による究極のマッチポンプなら大概の謎が通るようになるのでちゃんとオチていると思います。

ただですね…真相に近い板垣警視総監も八坂も本作で初登場なので、どうしてもぽっと出感が否めないのは残念ですね。

まぁそれでも板垣警視総監はまだいいです理解できなくはないので。問題は八坂こいつですよ。

確かに勝てるビジョンが見えないとは言いましたが、それにしたって意味不明に強すぎます。こうなんでもありにされると正直萎えちゃうので、頭脳が傑出してるに留めてほしかったのが本音ですね。

日流ルカの結末

正直死んだ方が物語としては綺麗なんじゃないか? と思っていました。ですが最後の武蔵とのやりとりを見て気が変わりました。本作の終わりはこれでいいんです。

そうですよね…ルカに誰かが「がんばったな」と言ってあげなきゃ嘘ですよね。そしてそれができるのはすべての真実を知る武蔵だけ。この流れでルカが死んではあまりに格好がつきません。

正直殺人の罪に罰が降らないのは気に入りませんが、彼が第七共和国の多くの存在を救ったのもまた事実です。親友の死に一生向き合うという贖罪で手打ちにするのはやぶさかではありません。

それにここまで頑張った彼には “ごく普通の幸福” を得る権利がある。どのヒロインを選んでも家庭を持てているのはきっとそういうことなんでしょうね。

クラリス・ツァインブルグ

7年前私は彼女に選択肢を他人に投げる悪癖があると評しました。ですがそれはもう過去のようですね。ルカに相棒として認められ八坂に銃を向けられる彼女はもう一人前の警察官です。

出番が多かったわけではありませんが、それでもクラリスの成長を感じられたのも本作をやって良かった点です。

ただそれだけに口惜しいですよ本作のヒロインに選ばれていないのが。ルカには夢の理想郷で隣にいたクラリスと家庭を持ってほしかったです。我ながら未練がましいですがやっぱ気に入ったヒロインとちゅっちゅっ出来てなんぼですね。

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