
ブランド:戯画
発売日:2003-01-24
評価ランク:S
何物も『魂』の自由を侵すことはできない。
※後半ネタバレ有
攻略順
<実攻略順>
みのり → 彩音 → 月菜 → リャン → バチェラ → 憐
※すべてGoodエンドを最後にプレイ
<推奨攻略順>
みのり → 彩音 → 月菜 → リャン → バチェラ → 憐
※下線部は逆にできますがそのままの順を推奨
■参考サイト
エンディングの分岐条件は以下サイトが参考になります。※ネタバレ注意

感想(ネタバレ無)
概要
○スピード感のあるアクション
前作のバレット同様コンボ性の高いアクションですが、縦軸にも動くようになったので自由度と爽快感が跳ね上がっています。
○密度の高いシナリオ
一つ一つのシナリオに余分な展開がなく圧縮されてるんですよね。そのおかげで常時面白いのでやり出すと止め時が分からなくなります。
○ゲンハという悪役
言動も行動もすべてがR18指定なエロゲーの悪役の鑑。彼なしでは「BALDR FORCE」という作品は語ることはできません。ベストヒール賞なんてものがあれば確実に受賞しています。
○HENTAI度の高いエッチシーン
多くは語りませんがライターである卑影ムラサキ先生は「うんこ先生」と呼ばれていたとだけお伝えします。
まとめ
徐々に世界の謎が明かされる熱い物語にアクションを介して没入できる神ゲーです。
シナリオとアクションが組み合わさった相乗効果により、とてつもない面白さを出力しています。R18ならではのダークなストーリーもいいですね。
実は再プレイなのですが、前にやったのが10年以上前だと流石にほとんど忘れていました。まぁそのおかげで初見の気分でプレイできたのでお得ではあったんですけどね。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
瀬川 みのり

本作で唯一といっていい純然たる善人です。彼女がひどい目に合うルートが一切ない辺り、この世界にも辛うじて優しさがあることが分かるというものです。
ただそれ故にヒロインの中では不幸濃度が低すぎて、結果としてヒロイン力が一番低くなってしまいるんですよね。なんというか不憫な女です。
自分の受け持った生徒が軒並み脳死させられたのも相当なんですけどね。まぁこれに関しては他のヒロインが不幸すぎるというのはあるんですがね。
みのりはバチェラルートが一番輝いてたかなと思います。ゲンハ様に放送禁止用語マシンガンを食らって凹まされたと思わせて、裏で増援を手配していたのは中々にしたたかで好印象ですよ。
終演

何も知らないこのルートでしか復讐を成せないというのは少々考えさせられるものがありました。
良くも悪くも復讐というのは盲目でなければできないのかもしれませんね。そんなメッセージ性を感じてしまいます。
みのり

一人の女の優しさに癒され復讐をやめられるってのは良いんですよ。でも真相から遠すぎてそれ以外特になにも言うことがないんですよね…序盤ヒロインだから仕方ないんですけど。
というか真相を知るとクーウォンが生きてるからBADエンドの方がマシなのでは? とすら思っちゃいます。
紫藤 彩音

どのルートでもゲンハ様に酷い目にあわされる可哀そうな女。でも自分の勝手でリーク行為を行っているから自業自得なところはある。
最初の目的である復讐を消化しきるルートとして非常によくできています。復讐のため手段を択ばない彩音を反面教師としているのはとても上手いなと感心しました。
それに復讐に囚われ苦しんでる彩音を救いたくなるところもいいんですね、守りたい気持ちが強くなるので俄然戦闘に身が入るというものです。
このルートプレイ中はクーウォンが彩音にやたら辛辣なのちょっと不思議でしたが、玲佳のこともあって裏切りに過敏なのかもしれませんね。
「男の人生を狂わす女」という言葉には、なんというか実感がこもってるように感じました。
因果応報

数あるエンドなかでもかなり気に入っているエンドなんですよねこれ。復讐というものの虚しさが最高に際立っています。
復讐する側から復讐される側になるというのもよいのですが、復讐される理由に心当たりがないというのが最高に皮肉が効いて凄く味がするんですよね。
帰還

唐突にゲンハ様が復活するせいで、なぜかBadエンドよりも酷い目にあうのマジで可哀想だなと見ながら思っていました。(選択肢で最大限延長しながら)
でもこのエンド亡き恋人のために再び戦場に戻る透さんがカッコイイんですよね。それに希望を感じる締め方なので、やっぱりNormalなんだなって感じます。
彩音

全編を通して彩音がゲンハを殺せたのはこのエンドだけだったと思います。とどめを刺すときの慟哭には鬼気迫るものがあって必聴ですよ。
このエンドいいなと思うところがありまして、彩音の復讐が成し遂げられた達成感よりも苦しまなくていい安堵感の方が大きく感じるんですよね。
直接否定していないのに復讐が碌でもないことに説得力があるんですよ。こういうところも本作すごくいいです。
笹桐 月菜

とにかくシナリオからいじめられてました。ここまでしなくても…ってレベルで不幸な目に合うのでライターの歪んだ愛を感じちゃいますね。(お尻もいじめられてるし)
自分のルートならともかく他のルートでもひどい目にあってるんですよね。特にリャンルートで知らずに透に倒されてるのは、なんかもう可哀想という言葉では収まらない。
個人的にはこの月菜ルートから面白さのギアが上がると思っています。陣営がガラッと変わるのが新鮮でいいんですよね。 洗脳が題材なので全ルートの中でもっとも話がエグくて読み応えも抜群です。
でもですねエグイだけではなく熱さもこのルートは相当なものなんですよ?
なにせ憐ルート以外で唯一反転が出てくるルートですからね。初めて出てきたときの興奮は今でも覚えてるレベルです。
天獄

完全に洗脳され玲佳の駒となるBADエンド。救いのなさだけで言えば1・2を争うんじゃないかと思います。
本来強さになるはずの守るべきものが枷になってしまっているのが本当にどうしようもないです。
蘇生

ウイルスの海を泳いで月菜を助ける透さんがカッコいいので、かなり好きなエンドだったりするんですよね。最後に電子体幽霊化するのも代償を支払った感があって良きです。
電子体幽霊化する貴重なエンドなので、物語全体でも結構意味のあるエンドだったりするんですよね。しかしこのエンドで起こったことを考えれば、憐に行われた実験は大概でしょうね。
月菜

窮地にかつての仲間が駆けつけてくれる展開はやっぱ熱くていいですね。敵が邪悪なだけに王道展開が最高に映えます。
Goodエンドでもハンデを背負う羽目になる辺り月菜の不幸は筋金入りですね。でも戦場から離れて食堂のおばちゃんやれているのは何よりですよ。
彼女のような幼馴染が日常にいるのは価値があるのです。おそらくそれを平和と呼ぶんでしょうね。
リャン

リャンみたいな子ってすごく好みなんですよね。気丈にふるまって押しつぶされそうな不安を隠しているのとってもキュートだと思いませんか?
特に三角木馬シーンは良かったですね。橘玲佳を褒めるのは癪ですがいい仕事してますよ。弱音を吐いちゃうリャン可愛すぎですからね。
このルートも月菜と同じく陣営が変わりますが、飛刀側につくのは改めて大胆だな構成だなと感心します。視点を変えることでの違いがよく描かれています。
その代表例がカイラや洋介ですね。二人を死なせてしまったことをみのりから突き付けられたときのやるせ無さはなんともいえません。ですがこの感情こそ本作の醍醐味なんですよね。
忘却

個人的には2番目にキツイBADエンドでした。
忘れられすべて無かったことになるばかりか、あまつさえ敵の駒になってしまう。これほどの尊厳破壊もありますまい。
人が死ぬのって忘れられたときってのは本当なんですね…それを痛いほどに痛感しました。
リャン

記憶を失わずに二人で歩むようになる。文章にするとこれだけですが、忘却のBADエンドも含めたこれまでの道のりを思えばそれだけで感慨深いものです。
究極のところ幸福とは未来に希望を持てるのかどうか、ただそれだけを指すのかもしれませんね。
バチェラ

謎の凄腕ハッカーの正体は小っちゃな女の子! 後半までこのレベルのヒロインを隠しきるのは現代では難しいでしょうね。昔の作品ならではって感じがしますよ。
“構ってほしい”というの子供っぽい動機で振り回されますが、それが愛おしく感じるのは背景にある彼女の孤独をよく理解できるからなんでしょうね。
こういう弱さを見せてくれるヒロインってすごく守りたくなるんですよね。そしてヒロインへの感情が大きくなるほど一層輝きをますのが本作の悪役。
ゲンハ様のポテンシャルも最高まで引き出せているルートだと思うんですよねこれ。右脳と左脳で対になっているだけはありますよ。
なんといいますかね…バチェラへの態度がネットリしてて本当に気持ち悪いんですよね。でもこうなる理由ってちゃんあるんですよねこの作品。本当に背景がしっかりしてます。
憎悪

全エンドの中でもっともキツイBadエンドです。現実から犯され殺されるバチェラをただ眺めるしかない無力感は言葉にできません。
これを見た後にゲンハをボコボコにしたのは私だけでないと信じたいですね。本当にタイトル通りの感情を抱かされる結末でしたよ。
バチェラ

バチェラのサイン変わったのが現実か幻かすら曖昧ですが、それでも希望を持つには十分なことを感じさせてくれるおしゃれなエンドです。
個人的には電子体幽霊化してそうな気もしますが…まぁ作中で特に材料が出ていないのでこれ以上の詮索は無粋ですね。
ひかる

このエンドは卑怯です。こんなもの不意打ちで見せられたら誰だってオチます。専用立ち絵まで用意するとはいい仕事をしやがりますよ!
舐められまいと男装してた子が、過去を清算し朝倉ひかるという女の子として自分の前に現れてくれた。いやはやこれが最高でなくて何が最高なのかというものです!
エクセレント!!!本当にいいものを見せてくれました!
水坂 憐

電子体幽霊、ブレインプロジェクトの被害者、リヴァイアサンの正体。運命によって魂の形を歪められた兄が好きなだけの非業の妹。それが水坂憐という少女です。
凄まじく可哀想なはずなのですが起きたことが高次すぎるせいで感情移入が難しい。ここをもう少し同情しやすくしてほしかったですね。こればかりは本作に対する不満になっちゃいますね。
とはいえこのルートは最終ルートなだけあり “熱さ” は他の追随許しません。特に反転からFace of Factに繋がる流れは歴史に残る名シーンです。
だって洗脳をぶち破って神OPが流れるんですよ?それが嫌いな人間なんているわけがないんですよね!!! 私なんて今思い出しても滾るものがあるぐらいですよ!

他には宿敵であるゲンハとの最終戦も語らない訳には行きませんね。本能に理性が食いつぶされたこの言葉から重い意味を感じてしまいますね。
確かに悪行を考えれば罪過が多すぎて許されるのは無理があります。それでも心なき実験で生き地獄を押し付けれられた彼の魂は救われるべきです。
思い返すとこの戦いほど勝利の重さを実感した戦いもないかもですね。ラストルートの最奥にあるにふさわしい戦いです。
融合

実はこういうタイプのエンド結構好きです。なんていいますかね一人に成るというのは「究極の繋がり」だと私は思っているんですよね。
それにこのエンドなら憐がもう寂しさを感じることはないですからね。なんといってもそれが一番嬉しいなって思います。
永遠

一見ハッピーエンドに見えますがあんまり好きじゃないんですよね。生命ってのは限りがあるからこそ美しいと思うタチなんでね私。
それにこのエンドを肯定しちゃうと仮想に理想郷を見出した玲佳を否定できない気がするんですよ。穿ちすぎですかね?
憐

かつて世界の爪弾き者だった幽霊が大好きな兄と同じ『生命』へと戻る。これほど美しい結末もそうはないでしょうね。少なくとも私には憐の結末としてこれ以上は思い浮かばないです。
何が素晴らしいって何度も出てきた「ネットの法則は屍を残しておく度量はない」が最後の最後で “反転” してるんですよ。本当に見事で惚れ惚れするぐらい美しい構成です。
きっと私は生涯この結末を忘れないと思います。なに自信はありますよ。10年以上ぶりの再プレイでもこの結末のことは忘れていなかったのですから。
使用兵装

コンボ
SD*ブーストアッパー → ランス → エアタックル → スタンロッド → E・フィンガー → スイングワイヤー → インペリアルストライク → DDミサイル → インペリアルファイナル
*)SD…ショートダッシュ
説明
インペリアル2種にE・フィンガーまで搭載した漢のロマン欲張りセットです。インペリアルは決まると気分がいいです。
ブーストアッパー → ランス → エアタックルで空中移行し、E・フィンガーとインペリアル2種をぶち込むのがコンボ思想です。
それ以外のコンボ兵装の採用理由は、スタンロッドがE・フィンガーのぶっ飛び抑制、スイングワイヤーが下降による位置調整とスタンロッドが切れるまで時間稼ぎ、DDミサイルがインペリアルファイナルまでの繋ぎって感じですね。
ノーマルダッシュは遠距離で固めるのが趣味ですね。使った3種の強みですが、爆撃ミサイルは空中に逃げながら攻撃できる点が強く、フォトンブラスターはしばらく持続するので簡易な壁として使えるのが好みで、多弾頭ミサイルポットは単純に出が速く使いやすかったです。
憐ルートまでは固定しなかったので、ここに書いたのに限らず育成しながらで色々使っていました。とはいっても便利だったので途中からコンボ初動の3つは固定していましたけどね。



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