
ブランド:HOOK SOFT(公式サイト)
発売日:2025-06-27
ランク:A
恋人をきっかけにして将来に向き合う。
理想的なモラトリアムのフィナーレ。
※後半ネタバレあり
攻略順
<実攻略順>
陽向 → 秋奈 → 小春 → 雪
<推奨攻略順>
雪は最初か最後を推奨。他の順番はお好みでどうぞ。
感想(概要)
○楽しい大学生活の雰囲気
人生のボーナスタイムである大学生活の楽しさが良く描写されていました。楽しそうにバカをやる彼らが羨まし過ぎて「いいなぁ…あの頃に帰りたいなぁ…」と、ノスタルジーを感じてしまったぐらいです。
○将来に向き合うキッカケとなるヒロイン
漠然と大学生活を過ごしてきた主人公が恋人をきっかけにして将来に向き合う。このテーマで四人四色の展開がありとても良かったです。そして何より影響を与えているだけあってヒロインの魅力に説得力があるのが素晴らしいです。
◯次のシナリオに進むが“ある”
これがあるのに感涙しました。正直次の選択肢までジャンプさせてほしいですが、あるとないとでは雲泥の差なので実装されたのは素直に嬉しいです。UIの改修は引き続き期待しています。
○エッチシーン
前作のシクラブほどではありませんが1人6シーンと頑張っています。シチュも豊富でなかなかに役割が持てました。ただ個人的はもう少し卑語を下品にしてくれる方が好みですがね。
まとめ
読んでいる最中はタイムスリップした気分でした。子供でいられる最後のモラトリアムである大学生…その楽しかった思い出が次々と蘇ってきて泣きそうだったぐらいです。
ヒロイン全員が可愛いのは流石です。ヒロイン視点を通して本当に恋しているのが伝わってくるのが良いですね。特に小春さんは想定を超える可愛さで望外の喜びでした。
バカをやっている大学生に抵抗がなければ総じてクオリティが高いのでオススメです。「将来」に対して結構いいことを言っているシナリオも個人的に好ポイントでした。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
水瓶 陽向

恋する乙女感が強くて大変良かったです。ルート前の「面白くて変な先輩」→「ちょっとカッコいいかも?」→「意識しちゃって上手く話せないっ…」の恋する乙女の三変化なんかいい例ですね。恋にドキマギしちゃう女の子の可愛さは極甘の蜜ですよ。
ですが陽向ちゃん一番の強さは反則級の可愛さを誇る「えへへ」スマイルなんですよね。普段のテンションは悪乗り気味なんですが、最後には美少女後輩力を全開にした素直な笑顔を見せてくれる。それが可愛くて可愛くて仕方ない。
親密になってくにつれて素直さも上がるので「えへへ」スマイルの登場頻度もあがるのでルートが進むにつれて可愛さが際限なく上がっていきます。あまりに可愛くて最初バグかと思いました。
ドンドン好きになっていく姿を見てるとこっちも嬉しくなるんですよね。特に最後の「私の『大好き』が全部あなたにいっちゃった」を聞いたときは感無量でした。
好きを真っすぐ伝えてくれる。これ以上に嬉しいものもそうないですね。
和泉 秋奈

出来るお姉さんの掌の上で転がされるのは趣味じゃないので、好きになれるか心配でしたが杞憂でした。
秋奈さんのような出来る人が隙見せるのってグッドくるんですよね。信頼してくれて気を緩めてくれてるんだな…って感じて一気に愛らしく感じちゃいます。また気づいた直後の慌てた顔が最高に可愛いんですよ。
彼女は特にヒロインビューがいい仕事をしています。普段「出来る大人のお姉さん」を装っていても内心ではまるで「恋する乙女」のようなことを考えている。そういうギャップいいですよね…
インターンはどうしてもリアルがチラつくせいで、細かな点が気になっちゃったのであまり楽しめませんでしたが、一緒に出社するEPはすっごく良かったです。
かつて憧れだった人が今は隣でネクタイを直してくれている。背伸の必要がなくなり『対等』に近づいっているのがいいなぁ…って感じます。
花咲 小春

本作のベストルートです。「頼れる大人」と「初心な乙女」の二つの性質を併せ持つ小春さんがあまりにも可愛すぎるのがいけない。
ルート入る前の迷子の子を助けるイベント好きなんですよ。子供をあやすのが上手で「いいお母さん」になれそう感が凄くします。そういう包容力の高い女性っていいですよね…
そんな頼れれる感じがあるのに恋には恐ろしいまでに鈍感ですし、気づいた後は初心どころではない可愛さMAXハートな状態なのがもう堪っっっまんないですね!大人っぽいコーデとのギャップも最の高ですよ!!!
それでもやっぱり小春さんの一番の魅力は「この人ならどんなことでも受け止めてもらえる」そう思える包容力なんですよね。自然と話そうと思わせてくれる雰囲気が彼女にはあります。
なかなかいませんよ?海外に一緒についてくることを即決してくれる人なんて。フリーランスという設定もしっかり生かしているのも良かったですね。
椎名 雪

雪の「ん」って返事死ぬほど好きなんですが分かりますかね? 一文字で意思疎通できる間柄って関係性の究極って感じがするんですよね。
明らかに好きなのに「恋心」なのか「家族愛」なのか分からず苦悩する。正直心が躍りましたね…なにをかくそう私こういうのが “大 好 物” でしてねぇ!得てしてそういうタイプは感情を爆発させたときのカタルシスが凄まじいものなのですよ!!!
まぁ結論から言ってしまえば肩透かだったんですけどね…恋を自覚する過程が平易過ぎます。こういう設定ならとにかく溜めて溜めて溜めまくった感情が爆発するのが見たいので、無理に他と合わせてシナリオ03で解決させずに、もっと後まで引き延ばしてほしかったですね。
ただ良いなぁと思う部分もあって、このルートは他と違って、ヒロインの影響を受けて湊人が進路を決めるのではなく、湊人の影響を受けて雪が進路を決める逆転構図になってるんですよね。
それが「シンメトリーの如く他のだれよりも『対等』である」ってのを意味しているように感じたんですよね。お互いに影響し合える関係って何より好きなので、ガッカリはしましたがこのルート嫌いじゃなかったりします。
でもやっぱり恋の自覚をもっとドラマチックにしてほしかったですね。雪みたいなヒロインはことさら感情の爆発が映えるんですよ。食材が最高なだけにどうしても勿体ないな…見たかったな…っていう未練が残ってしまったのは残念でした。
コメント