
ブランド:ωstar(公式サイト)
発売日:2024-04-26
評価ランク:C
素材と味付けは悪くないが
食べ合わせはよろしくない
※後半ネタバレあり
攻略順
BADエンド行の分岐はありますが、基本的に一本道です。
感想(概要)
○奇麗でエッチな画
流石は八宝備仁先生といったところですね。キレイでムチムチな姫ちゃんは実にエロ可愛かったです。背景とか細かいところも相変わらず意味わからないレベルでクオリティが高い。
×ギャグが寒い
しょうもないアニメ・ネットネタは出さないでほしかったですね。流石に「山奥での異類婚姻譚」とは食い合わせが悪すぎます。折角の風情が台無しでした。
×愛に歪さがない
歪な愛が織り成す不可思議シナリオ。それこそがシリーズの “味” だと思っているのですが、あまり歪みのない純愛で物足りなかったですね。
×エッチシーンに癖がない
気のせいかエッチシーンはにあんまり力が入ってないっていいますか……ありきたりなシーンが多かったのと、”ズラし” が悪い方向に働いていたのが残念でした。
まとめ
あまりにも「こういうのじゃダメなんだよ、こういうのじゃ」なモノが出てき困惑しています。
雪女らしいバックボーンはありますし、話の柱も悪くありません。ですが雰囲気に合わないギャグがすべて破壊するレベルで致命的です。いったいどうしてんなことに……。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
白雪 姫

姫自信のキャラ付けは結構いい感じだったと思います。主人公に惚れた動機もう頷けますし、ちょっと頭が残念な巨乳っていうのも属性として悪くないです。
ただですね……「雪おんな」として見た場合は微妙なんですよね。ちゃんと「雪おんな」らしい “悲恋” を感じるバックボーンはあるのですが、シリアスな空気感が足りないので、いざそういうシーンになっても感情が乗りませんでした。
というか全体的にふざけ過ぎなのに「雪おんな」として物語を展開しようとしたら、そりゃ無理ですよ。素材も味付けもいいのに食べ合わせがよろしくない。
蓮沸 雪之進

ヒロインとの『愛』を通し、自らの弱さを自覚して壁を乗り越える。展開は非常に私好みなのですが、問題はそこに至るまでの過程です。
頻繁に挟まる情緒破壊に “作品への興味” というHPを削られ過ぎて、真相が分かってもどうにも盛り上がらなかったです。う~ん、やっぱり素材と味付けはいいんですよね……。
求め過ぎも良くないのは分かっていますが、自らの弱さへの自己嫌悪とかそういう描写がもっと欲しかったです。今までの主人公と違い狂気性が薄いのも理由の一つかもです。
エッチシーン
信じがたいことに乗り物エッチがない。 腑抜になったωstarを見たくなかった……今までのあの異常な執念はどこに消えちまったんだよ!
後、結婚初夜にコスプレセックスを持ってくるのはやめてください。センスがないという次元を超えています。そこは普通に白無垢でいいんです。
イメージフラワー

まぁ無難にスノードロップとフクジュソウじゃないですかね?
スノードロップは雪をイメージする代表花ですし、花言葉の『切ない恋愛』は、雪おんなを想起させます。
フクジュソウの花言葉が『成就』で結ばれた二人そのものです。
「雪おんなの話は『切ない恋愛』だけど、雪之進と姫は『成就』したよ。」って感じに本作をストレートに要約できるのがキレイなので、これを私の正解にします。
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