
制作 :ωstar(公式サイト)
ランク:B
君の心の美しさを知るためにまずはお喋りをしよう。
※後半ネタバレ有り
攻略順
<実攻略順>
リリー → ドロシー → アリス →アリス&ドロシー
<推奨攻略順>
リリー → (アリス or ドロシー)→ アリス&ドロシー
※アリスとドロシーは好きな方を先にすることをお勧めします。
感想(概要)
〇高品質なグラフィックとアニメーション
高品質で枚数も多い背景スチルと、馬車などにアニメーション演出が存在します。本当にロープライスでいいのか、疑問に思ってしまうほど世界観演出が凝っています。
△ポストアプリプスなシナリオ
世界観が上手く構成がされているため、ヒロインがアンドロイドなことに違和感がないのは見事です。ただ設定が広大するぎるせいか締め方が弱く感じました。
△共感できる主人公
好感がもてる上に悩みも理解できる良い主人公だと思います。ただ万華鏡シリーズ特有の妄執とすら呼べる『愛』の毒素は薄かったのは、ちょっと物足りなかったです。
〇狂ったイベントシーン数
差分誤魔化なく高品質なイベントシーンが22もあります。これ本当にロープライスなんですかね?(2回目)
まとめ
なんでこの値段で出せるのか理解できないレベルで凝っています。力の入ったシナリオ、莫大なシーン数、凝った演出。明らかにロープライスの領域を超えた造りこみです。
ただシナリオに関しては凝っていましたが趣味じゃなかったですね。概要にも書きましたが話のスケールは大きいのですが、『愛』の物語としては前二作よりパワーダウンしているように感じました。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
■亜璃子(アリス)

金髪碧眼ドランジスタグラマーな時点で無条件で強い。アニメーションで揺れる巨乳の迫力は圧巻の一言です。これが嫌いな男がいるだろうか?いやいない。
照れ隠しが過剰高圧なのでツンデレとしては好みではないですが、デレきった時の甘々な感じは破壊力があって良いです。甘ったるいストロベリーボイスで媚てくるのが最高にキます。
■燈露椎(ドロシー)

黒を基調とした控えめなスタイルが良い味を出しています。アリスと対比関係のプロポーションですが、それによりお互いの魅力が際立っているように感じますね。
かなり良い感じのクーデレです。最初は淡白ですが徐々にちょっとお茶目な素が見えてくるのがいいですね。なにより笑顔の破壊力が高いです。こういうタイプの笑顔は心を許してもらえた感じがするのが良いですよね。
■神成 龍之介

万華鏡シリーズの主人公らしからぬ善人です。(最初のエッチが無理矢理なのは忘れましょう)
コミューンの人たちの役に立つために砂漠にひまわり畑を作る研究をしたり、不慣れなコミュニケーションをなんとかするために、アンドロイドで練習しようとしたり、人の良さが垣間見える場面が色々とあります。
好感の持てる主人公ではあるのですが、龍之介からヒロインへの矢印があまり感じられなかったのは残念でした。個人的にこのシリーズには愛に狂った人間の物語を求めているので、そういった意味では彼はちょっと正常すぎますね。
■シナリオ

イメージフラワーの「ひまわり」の使い方が良いですね。実際に砂漠に咲く花でもありますし、荒廃した世界でバイオ燃料目的で育てるというのも、理にかなっています。
二人のヒロインからどちらかを選ぶ本作において、花言葉に『あなただけを見つめる』の意味を持つ『ひまわり』をチョイスするのもセンスがいい。そうあくまで彼女たちは“選んでほしい”のです。
龍ノ介が人の心を理解しどちらかを選ぶルートでしか「ひまわり」が咲かないというのも演出としてグッドです。人もアンドロイドも意志があるという点では変わらない。心という内面にフォーカスを当てたお話は実に私好みです。

ただアポカリプスウイルスは蛇足に感じました。見てくれの悪いブギーマンの方がコミューンの人間より知的で人間ができているというのは、内面性を重視した本作らしい設定で良いと思います。
ですがそのせいでリリーまで死んでしまうのはどうなんでしょうか?内面が清らかでも不条理によって死んでしまうというのは、内面を重視した作風とアンマッチな気がします。
「ひまわり」の開花は「人間の力強さ」を意味しているのかもしれませんが、そうなるとヒロインの二人が置いてけぼりになりますし、その強さの体現者であるブギーマンとの絡もなさすぎます。
この世界観であれば尺を拡張して「人間の力強さ」を感じられるものも描いてほしかったです。世界観もテーマも魅力的なので、ロープラの尺で収めてしまったのが、どうしても勿体なく思います。
■エッチシーン
シーン1
アリスの騎乗位。メートル級の巨乳が揺れる光景の素晴らしさには言葉がありません。この乳に惹かれるのはきっと本能なのでしょう…
シーン3
馬車でドロシーのフェラ。シチュ自体はノーマルですが「絶対に乗り物エッチを入れる」という執念には敬服の念すら覚えます。
シーン7
アリスとドロシーのおっぱいサンドイッチ。この構図はもはや芸術である。
シーン15
浴場でドロシーのフェラ。タマタマでしっかり揉んでる様を動画にしているの実にグッド。
■イメージフラワー

シナリオの項で触れた通り『あなただけを見つめる』の意味を持つ「ひまわり」で疑いようがありません。本当にうまくシナリオに組み込めていて感心します。
前作の雫ちゃんと同様に髪飾りとして、アリスには『常に新しい美』の意味を持つ「ハイビスカス」が、ドロシーには『永遠の愛』の意味を持つ「黒薔薇」があしらわれていますね。
どちらも『永遠』の意味を持つので彼女たちがアンドロイドであることを示唆しているように感じます。しかしよくまぁ二人にちゃんと似合う花を見つけられるものです。本シリーズこういうセンスの良さ好きですよ。
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