
ブランド:Frontwing(公式サイト)
発売日:2025-06-12
評価ランク:B
ボーイミーツガールの恋の甘さは至高。
ただ世界を救う必要があったかは不明。
※後半ネタバレあり
攻略順
ありません一本道です。
感想(概要)
○恋に無自覚な初々しい二人
皆さんは両片思い好きですか?私は禿げ上がるほど大好きです。お互いにドキドキしながら恋に落ちようとする…そんな初々しい姿を見る度にサムズアップしてました。
○最高のラブソング
歌をメインに据えるだけあって曲のクオリティは総じて高いです。中でもシナリオとリンクした “最高のラブソング” の出来はその謳い文句に恥じないクオリティです。
×後半の展開
話のスケールが爆速で大きくなりますが補強するだけの描写が足りていません。圧倒的に描写不足で、物語にのめりこむことが難しかったです。
まとめ
前半は文句なしです。お互いに恋に落ちあう正のスパイラルは永遠に見ていられます。新鮮な恋の甘酸っぱさを供給できたおかげで数年は若返りました。
ただ後半の展開は急すぎてよろしくないですね。せっかくの “最高のラブソング” で世界を救う展開も盛り上げに欠けていて火力不足に感じちゃいました。
伏線はちゃんとあったので、尺をとってもっと描写を充実させてほしたかったですね。そうすればきっともっと感動できたと思うので、好きですが少し残念な気持ちにはなった作品です。
※以下はネタバレ有感想です。
感想(ネタバレ有)
告白まで

付き合う前の “恋に落ちている” ことを自覚していない少年少女は最高ですね。この状態のボーイ&ガールからしか取れない栄養が確かに存在します。
関係が進むにつれて恥じらいが出てくるのも実にグッドです!「チューはもうできませんっ」と恥じらうカナデちゃんにはいいね×100を送りたい。
ですが特に気に入っているのは「悠登さんはお布団みたいな人」という表現ですね。カナデちゃんの背景を考えると、布団は優しく守ってくれる一番信頼できるものと言っても過言ではありません。
カナデちゃんが “恋に落ちている” 表現としてはすごくお洒落です。浅生詠先生は本当にこういう表現のセンスが良いですね憧れます。
告白前も実にいいです…なにがいいかって悠登くんの決心ですよ!「どんな方法を使ってでも、君を恋に落そう」このイケメン過ぎる決心を見たときの私の心が分かりますか?炉心融解寸前でしたよ!!!
あぁ恋っていいですね…見てるこっちもこんなにも幸せになれるんですから。
エンディングまで

つきあい始めてからのイチャラブは「ゆーとのばかばかっ」するカナデちゃんが見れたりと、また別の栄養素を摂取できてこれはこれで良きです。
ただラブソング完成後は設定開示という名のタスク消化に追われたせいか、展開が急すぎて物語として今一つ面白みに欠けているように感じました。ですが本当に問題があるのは初回のビターエンドです。
「一人では限界があるからみんなの力を借りよう!」という演出意図は分かりますが、それを加味してもテンポを悪くするこのエンディングは無くてよかったです。
個人的にはみんなの力を借りるイベントを用意してストレートに真エンドに向かってほしかった。
せっかく “最高のラブソング” という謳い文句に恥じない『For You』という曲を作れたのですから、感動のボルテージを最高に高めた上で聞かせてほしかったですね。
PREQUEL(前日譚)
最初にこれみても印象が薄くてほとんど覚えられないと思うので、前日譚を最後に回したのは良かったと思います。
なんといっても作品を象徴する言葉である “恋とは落ちるもの” で終わるのがいい。おかげで爽やかな読後感で終えられたので、本作のこと私けっこう好きですよ。
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