1/15 「記憶の鍵盤 感想」を投稿
ランクB

記憶の鍵盤 感想

ブランド:Laplacian(公式サイト)
発売日:2025-07-22
評価ランク:B

かげがえのないものは永遠に残る。
※後半ネタバレ有

攻略順

ありません一本道です。

感想(ネタバレ無)

概要

○さわやかな青春譚
ひと夏の「前を向く」友情の話としてまとまっていて良かったです。未来に向かって進む話はさわやかで晴れやかな気持ちになれますね。

○読みやすいテキスト
緒乃ワサビ先生のテキストは久々でしたが「ここまで読みやすかったけ?」と驚きました。スルスルと脳に入っていく感じがします。

△インパクトは控えめ
全体的に落ち着いているので物足りなさを感じるところは少しあります。とはいえ腹八分目な分量だからこそ、さわやか気持ちになれるところはあるのかなと思います。

まとめ

澄んだ湧き水のようにとても綺麗な物語でした。夏の長野の涼しさがそのまま伝わってくるようなさわやかな物語としてよく洗練されています。

また「青春のほろ苦さ」も良いアクセントになって良いですね。この切ないほろ苦さがあるからこそ、さわやかさもより際立つというものです。

※以下はネタバレ有感想です。






感想(ネタバレ有)

夕暮れの告白

とりわけこの絵里の告白は印象に残っていますね。ロケーションもさることながら、今にも泣きだしそうな笑顔が絶妙です。

四人の時間を進めるために一人の少女の恋が終わる。その演出として沈みゆく夕暮れは卑怯ですよ。郷愁が駆り立てられどうしようもなく切ない気持ちになってしまします。

絵里には悪いんですがこのシーンは失恋の方が美しく感じちゃいます。こういう画が様になってしまうあたり良い女なのも考えものですね。

還る想い

この作品は物悲しい雰囲気があるのですが、何かを進めるために何かが終わってしまう…そんな寂しさがこの悲しさの正体なんじゃないかと思っています。

でも終わってしまったものって必ずなくなるわけではないんですよね。トキオが歩人に還ったように巡る想いもあります。この作品で描かれた『恋』もすべてそうでした。

大事な想いってのはきっと記憶がなくなっても消えないんでしょうね。そしてそんな想いが彼らの友情のような “かけげなのないもの” を作ってくれるんじゃないでしょうか?

そうやって想いが消えずに巡り形を得るからこそ、寂しいだけでなく晴れやかな気持ちにもなれるんでしょうね。

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